歌川国貞 浮世絵美人画「浮世名異女図会・江戸 町芸者(額入り)」
40,700円(税込)
遺珠刊行会「名品おんな十二姿」
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- 000000000099
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歌川国貞 浮世絵美人画「浮世名異女図会・江戸 町芸者(額入り)」の詳細
題名はもちろん「名所図会」の音に語呂を合わせたものだが、各地の著名な、それぞれ異なった美女たちを描いた意にもかけたものと受け取られる。
事実、この題名を冠した一連の作品は、日本各地の女性の風姿を描き分けたシリーズで、二十枚ほどから成る。
さらに同題下に「二編」の字を加えた続編シリーズも制作されており、正編と似た主題だが、こちらの地域はすべて江戸になっている。
これら両シリーズは、各図題に添えて土地名と描かれた女性の職種を記し、余白にその主題に関連した俚謡、俗曲等の詩章を紹介、さらに画面の上偶に扇面地紙形の枠を設け、中にその土地の特色を示す風景を描いている。
国貞が五渡亭落款をさかんに用いる文政初期、かれの脂ののった時期の作とみなされる揃物である。
各図いずれも?餌艶美がみなぎり、国貞著名シリーズの一つに数えられる。
採り上げた一図は、江戸前の町芸者で、正編シリーズの一枚。コマ絵に両国の景があるから、この界隈の芸妓だろう。
座敷へでも向かう途中で、懐紙にくるんだ懐中鏡を出し、顔の化粧づくろいをしているスナップ描写である。
糊をきかせてピンと角張った帯、平打の紐でくけた涼しげな袖口、白抜きの雁と黒い燕の交錯に、春秋の交加を象徴させた、粋なデザインの裾模様、末期庶民文化の洗練された感覚を物語る。
コマ絵の、御船蔵を向こうに見る漆黒の夜空に打上げた花火の、華やかでしかしスカッとした趣と、張りのある芸妓の性格とが通い合い、さわやかな画面を構成している。
余白の文は、「朝顔の朝顔の露に硯のぬるる身を、一寸あさぎに筆そめて、かわいいの字をかかんすか。あわでこされていさんすか。夫でも色ます玉づさを、ひらくあしたぞまちわびる」情緒こまやかな、いかにも江戸後期らしい気分をただよわす詞章で、画面とよくうつる。
この商品の素材やサイズ
商品名 | 歌川国貞 浮世絵美人画「浮世名異女図会・江戸 町芸者(額入り)」 |
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材質 | 和紙 |
サイズ | 縦36.3cm × 横24.6cm |
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