高校卒業後、東京都荒川区の匠育成支援事業の職人見習いに応募、江戸木版画の彫師として7年間の修行を経て独立。 現在、数少ない経産省認定の女性伝統工芸士として卓越した技で浮世絵木版画の文化継承に貢献している。
2003(平成15)年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演
2005(平成17)年 日本橋三越「名所江戸百景完成記念展」にて実演
2008(平成20)年 江戸東京博物館「北斎漫画展」にて実演
職人が作る人気コラボとの浮世絵木版画
99,000円(税込)
腹帯をした女と、お腹を気遣い背後から挑む男。
二人はおそらく安定期に入った初産の夫婦なのでしょう。
庶民の性風俗を穿った葛飾北斎らしい春画です。
※実際の作品にはボカシは入っておりません。
「富久寿楚宇(ふくじゅそう)
腹帯をしていることから女が身重であるため、腹の子を気遣って背後からそっと挑んで女の上半身を仰のけ乳を吸っている男。
書入れでは、女は「アレサくすぐつてへ(え)、よしなゝ」と言っていますが、男は「乳を飲むのも、飲ませ慣らつておくがいいと思つてのことさ」とうそぶいています。
この図の二人はおそらく安定期に入った初産の夫婦なのでしょう。
庶民の性風俗を穿った北斎らしい春画です。
※実際の作品にはボカシは入っておりません。
「春画(しゅんが)」とは、いわゆる昔の性風俗画のこと。
葛飾北斎、喜多川歌麿をはじめとする江戸の名だたる浮世絵師たちが並々ならぬ情熱を注いだ春画は近年再評価の機運が高まっており、映画「春画先生」にも北斎や歌麿の作品が登場しました。
絵師・彫師・摺師の三位一体の協力体制から生まれる浮世絵木版画の中でもより非常に繊細かつ高度な技術を求められるのが「春画」です。
「春画」研究で知られる国際日本文化センター早川聞多名誉教授の監修と国際日本文化センターの協力のもと、葛飾北斎の名春画タイトルを『北斎あぶな絵名画撰』として復刻しました。江戸時代の伝統文化・技術を継承する職人たちによって北斎の代表作が現代に甦ります。
江戸時代後期に活躍した浮世絵師。代表作には「富嶽三十六景」という全46図(「裏冨士」10図を含む)の浮世絵版シリーズや「北斎漫画」十五編などがあり、奇抜なアイデアと圧倒的な画力で注目を集めました。北斎の作品を筆頭とした浮世絵は海外でも高い評価を得て「ジャポニスム」と呼ばれるブームを呼ぶようになり、19世紀ヨーロッパの印象派画家ゴッホやセザンヌ、ゴーギャンなどにも大きな影響を与えたと言われています。
1999年アメリカの雑誌『LIFE』の「この1000年間で最も重要な業績を残した世界の人物 100人」では日本人で唯一86位にランクインされています。
この浮世絵木版画は、江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、
技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。
江戸時代より師弟関係で紡いできた職人たちの「彫り」「摺り」の匠の技によって
人間国宝の岩野市兵衛が漉く最高級の和紙「越前生漉奉書」に
一枚一枚、すべてを手作業で制作する浮世絵木版画になります。
実際に浮世絵工房の職人たちの、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の作成風景をご確認いただけます。
彫り、摺り、和紙の制作工程だけでなく職人たちのこだわりなどを語ったインタビューもご確認いただけます。
クリックすると拡大写真がご確認頂けます。
色味などはモニタ等によって少し異なる場合がございますのでご了承ください。
飾った写真ははめ込み合成のサンプルイメージ画像になります。
※実際の作品にはボカシは入っておりません。
商品名 | 葛飾北斎 浮世絵春画「富久寿楚宇 / ふくじゅそう」※北斎あぶな絵名画撰 特彫り |
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配送・発送 | ご注文後、順次発送 |
サイズ(絵) | 縦26.2cm × 横38.0cm |
サイズ(額) | 縦41.8cm × 横54.5cm |
素材 | 越前生漉奉書(人間国宝 岩野市兵衛)、額:木製、表面:アクリル |
版三が作る浮世絵木版画だけの特徴があります。
他とは違う、版元である浮世絵工房の木版画だからできる違いをご紹介します。
上質な楮(こうぞ)100%でつくられており、人間国宝・岩野市兵衛氏が長年の経験と卓越した職人技で一枚一枚手漉きした最高級の越前和紙。絵の具をスッと吸い込む柔らかさと発色の良さ、何百回もの刷りに耐えられる強さを兼ね備えています。
木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りで、木板の表面に僅か1mmという世界で線を浮かび上がらせ一色ごとに手摺りで和紙に色付けていく伝統的な印刷技法により仕上げられています。
技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属。
彫師・摺師の木版画制作技術は国指定の文化財「重要民族文化財選定保存技術」に選定されています。
浮世絵の寸法は現代絵画と縦横比が異なるため、既成の額縁では最適なサイズを見つけるのが困難です。 作品ごとに最適な高級額縁を版三がオーダーし、絵が立体的にご覧いただけるような特別仕様でお届けいたしますので、そのまま飾ってお楽しみいただけます。
高校卒業後、東京都荒川区の匠育成支援事業の職人見習いに応募、江戸木版画の彫師として7年間の修行を経て独立。 現在、数少ない経産省認定の女性伝統工芸士として卓越した技で浮世絵木版画の文化継承に貢献している。
2003(平成15)年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演
2005(平成17)年 日本橋三越「名所江戸百景完成記念展」にて実演
2008(平成20)年 江戸東京博物館「北斎漫画展」にて実演
1975年 木版画摺師、鉄井孝之の次男として東京に生まれる。
会社員を経て鉄井木版画工房に入り摺師の道へ。
父に師事し修行を重ねながら各展覧会で摺りの実演を精力的に行い、2009年11月にロシアサンクトペテルブルグの露日友好会館で開催された文化催事においても 好評を博す。
1978年、九代岩野市兵衛を襲名。
2000年6月に国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定。
木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。
越前和紙に伝承される古来の技法に作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家、浮世絵木版画に提供されている。
先代 (八代) の市兵衛氏が漉いた紙は、あのパブロ・ピカソも版画用紙として愛用していた。
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