スター・ウォーズ 浮世絵木版画「星間大戦絵巻 コンプリートセット」

暗黒卿 堕悪巣俾荼（ダースベイダー）
スター・ウォーズのメインキャラクター、ダース・ベイダーの大首絵(半身像)。
背景には満月のようにデススターを配置し、怨念の炎の中に佇むダース・ベイダーが描かれています。

浮世絵は通常、線画（墨線）がベースになり、墨線の枠内に色を入れますが、本作品には絵師の演出上、炎をダース・ベイダーの衣装の間にあえて墨線を入れておりません。 そのため、版ズレが起こらないよう細心の注意を払って制作されました。

また、ヘルメットの光のあたる部分と影の原画の再現力、月のぼかし方など彫師と摺師の経験と技量が随所に反映されています。

惑星補巣の戦い（惑星ホスの戦い）
エピソード5の序盤で繰り広げられる惑星ホスでの戦闘をイメージして制作。
実際のシーンでは明るい天候ですが、歌川広重の風景絵のような雪の景色を意識した暗めの背景で描かれています。

この作品には「あてなしボカシ」という摺りの技法が多用され、柔らかくて自然なグラデーションに仕上がっています。

また、見た目の色数は少ないですが、似た色を表現するために通常より多くの版（灰色だけでも8版）を要し、別々の板で摺りを重ねて風合いを演出するなど、熟練の職人の技術が光る作品になっています。

阿弥陀羅姫 R弐D弐（アミダラ女王とR2-D2）
麗しき惑星ナブーの王女・パドメ・アミダラを全身像の美人絵として制作。
足下にR2-D2、左上のコマ絵にはパドメが慕うアナキン・スカイウォーカーが描かれています。

個々の表情を際立たせるため、彫・摺の職人が男性の力強さや女性の柔らかさをを繊細なタッチで巧みに仕上げました。 パドメの髪の生え際は「毛割り」と呼ばれ、彫職人の腕の見せ所となっています。