浮世絵木版画「木版画 妖怪道五十三次 庄野」
198,000円(税込)
歌川広重「東海道五十三次之内 庄野 白雨」をモチーフにした漫画家・水木しげるの作品。 雨降り小僧に一目連、嵐を呼ぶ妖怪たちが仕掛ける水攻めを描いた浮世絵木版画です。
本作品は、江戸時代から伝わる浮世絵木版画の技法を継承する彫師と摺師によって、1枚1枚すべて手作業で制作された浮世絵木版画です。
【シリアルNo. が入った水木しげるの認定証付】
- 商品コード
- 000000000243
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浮世絵木版画「木版画 妖怪道五十三次 庄野」の詳細
漫画家・水木しげるが、歌川広重の「東海道五十三次之内 庄野 白雨」をモチーフに妖怪のいる風景を描いた浮世絵木版画で
―嵐を呼ぶ妖怪―
石薬師で待ち伏せに遭った鬼太郎は、九死に一生を得た。
野槌に吸い込まれ、最早これまでと観念したのだが、ストンと吐きだされてしまったのだ。
原因は、ねずみ男の臭気らしい。
三百年も入浴していない不潔な男の垢と黴菌で、さしものバキューム妖怪も腹を壊したという。
糞害になったか肥料になったか―。
とにかく、ねずみ男のおかげで鬼太郎が助かったことにちがいない。珍しいことだ。
肥溜めに落ちたような格好なので、夕立は恵みの雨だった。臭いよりは冷たいほうがまだ我慢できる。
濡れるままにしていたが、どういうわけか足がもつれる。すねこすりの仕業だ。
やって来るのは、雨降り小僧に一目連。敵は水攻めを仕掛けてきたとみえる。
豆狸が睾丸をもっと広げてくれれば雨宿りできるのだが――。
妖怪道五十三次が浮世絵工房にも登場
現代の妖怪絵帥・水木しげるが描く、妖怪のいる旅の情景―。
歌川広重の東海道五十三次の世界を、妖怪たちが旅をする―。
そんな遊び心がテ―マとなっている『妖怪道五十三次』。
漫画家・水木しげるは妖怪に造詣が深く、絵巻物などに描かれた妖怪はもちろん、民間で語られていた姿なき妖怪には形を与えるなどして、何千にも及ぶ妖怪画を手がけてきた。
妖怪道五十三次も、それら妖怪画と同じように、長年の画業活動で培われた漫画の技法が駆使され、鬼太郎をはじめとする妖怪がいきいきと描かれている。
妖怪絵師・水木しげる
水木しげる(本名 武良茂)
1922年(大正11年)生まれ。鳥取県境港市で育つ。
幼少時から人一倍好奇心が強く、不思議なことに関心を示す。
1943年に21歳で徴兵、戦後は紙芝居作家から貸本漫画界に転身し、1965年に「テレビくん」で講談社児童まんが賞受賞。『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』などで一躍少年漫画誌の売れっ子作家に。
漫画家として活躍する傍ら卓越した表現力でたくさんの妖怪画を描き、世界中を旅する冒険家にして妖怪研究家でもある。
妖怪うんちく【一目連】
風の神様。桑名(三重県)に一目連という山があり、この山から雲が出ると、必ず暴風雨になるといわれている。
数百軒の家が卵を潰すように倒れ、熱田明神の大鳥居は遥か彼方にまで飛ばされたこともある。
人々はこの嵐を恐れ、早く倒れることを「一目連」と呼んだ。
また、一目連は真っ直に進み、進路から外れた場所は微風さえも吹かないそうだ。
歌川広重(Utagawa Hiroshige)
江戸時代後期に活躍した浮世絵師。火消家業を身内に譲り画業に専念し始めると、1833年(天保4年)頃には東海道の宿駅とその周辺の景色を詩情豊かに描いた55図の浮世絵シリーズ「東海道五十三次」(保永堂版)を刊行。名所絵と呼ばれるこれらの作品は当時の旅ブームに乗って大ヒット、広重は一躍人気絵師となり風景画家としての地位を確立します。
その後も「東海道」シリーズや「木曾海道六拾九次之内」、「冨士三十六景」など名所絵を数多く手掛け、その抒情詩的な作風はゴッホやモネなどの西洋の画家にも影響を与えました。また、風景画だけでなく花鳥画や戯画作品など他ジャンルでもその名は知られています。
東海道五十三次
1833-1834年(天保4-5年)頃に保永堂から版行された歌川広重の版画集。
江戸と京都を結ぶ東海道の53駅に、出発点となる日本橋と京都三条大橋を加えた55図からなる浮世絵木版画です。
街道に沿って置かれた宿場の景観や習俗などを描き、四季を織り交ぜた風景の美しさはもちろん、ユーモアあふれる人々の描写やベロ藍を用いた鮮やかな色使いで人々を魅了したこの名所絵シリーズは、街道が整備されたことで起こった旅ブームも手伝って空前の大ヒット、広重を一躍人気浮世絵師に押し上げました。
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この商品の詳細と素材やサイズ
商品名 | 浮世絵木版画「木版画 妖怪道五十三次 庄野」 |
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商品内容 | 浮世絵木版画、専用額、水木しげる認定書 |
お届け | 順次発送 |
サイズ(絵) | 縦27.8cm × 横38.8cm |
サイズ(額) | 縦43.8cm × 横54.8cm |
素材(絵) | 越前奉書 |
素材(額) | 額:木製、表面:アクリル |
技法 | 江戸伝承手摺手彫木版画作品 |
著作物表記 | ©水木プロ |
発売元 | 株式会社やのまん |
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水木しげるの工夫
広重の「庄野」は「蒲原」と並び保永堂版「東海道」の最高傑作という呼び声も高い。
確かに両者を比べると、静と動の両極端の画面で甲乙つけがたい。結局は鑑賞者の好みの問題であろう。
水木は「庄野」において、坂を下る者(豆狸)と上る者(雨降り小僧)の位置を入れ替えた。
この二人と一目連との間でトライアングルをつくるが、水木はここでは豆狸を中心に描いたと思われる。
なぜなら、豆狸が画面上でもっとも目立つ位置に立っているし、豪雨は彼にふさわしい背景である。(※鬼太郎と行く妖怪道五十三次より)