ちびまる子ちゃんとコジコジ浮世絵木版画「美人東海道の内 興津」

49,500(税込)

「ちびまる子ちゃん」初めての浮世絵は、ちびまる子ちゃんの故郷でもある興津が舞台。浮世絵師・英泉の東海道シリーズ「美人東海道の内 興津」をモチーフに作られた浮世絵木版画です。

本作品は、江戸時代から伝わる浮世絵木版画の技法を継承する彫師と摺師によって、1枚1枚すべて手作業で制作された浮世絵木版画です。
【シリアルNo. が入った証明書・解説書付】

商品コード
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ちびまる子ちゃんとコジコジ浮世絵「美人東海道の内 興津」の詳細

ちびまる子ちゃんとコジコジ浮世絵「美人東海道の内 興津」

完売後にもご購入を希望する沢山のお声をいただいており、このたび再販売することが決定いたしました。

本作品は、江戸時代後期の浮世絵師・渓斎英泉の作品で美人画と風景画を描く貴重なシリーズ「美人東海道・興津」をモチーフにしました。

東海道の興津は、現在の静岡県静岡市清水区にあたります。
この美人東海道の絵師・英泉は、かのゴッホが最も愛した浮世絵師の一人でもあり、ゴッホは英泉の浮世絵を数多く所有し作画(模写)もしている程です。

また、この作品が制作された江戸時代後期は浮世絵木版画の彫・摺の技術も頂点にあり、評論家の間でも高い評価を受けております。

ちびまる子ちゃんの故郷でもある奥津は、「東海道名所図会」に「この道は山水の風景真砂にして東海道第一の勝地也」と記されているように、東北に富士山を眺め、遠浅の砂浜を控えた大変美しい地形です。

ちびまる子ちゃんの故郷を背景にちびまる子ちゃんとコジコジ、そして家族や友達がしっくりと馴染んでいる微笑ましい情景と手漉き和紙の温もり、そして丁寧に彫り、摺りされた浮世絵木版画の風合いどうぞお楽しみくださいませ。

ちびまる子ちゃん浮世絵と美人東海道の内 興津の比較写真

全て手作業で1枚1枚作られる江戸伝承・浮世絵木版画の制作工程

この浮世絵木版画は、江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、
技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。

江戸時代より師弟関係で紡いできた職人たちの「彫り」「摺り」の匠の技によって
人間国宝の岩野市兵衛が漉く最高級の和紙「越前生漉奉書」に
一枚一枚、すべてを手作業で制作する浮世絵木版画になります。

  • 01.下絵
  • 02.本絵
  • 03.彫り
  • 04.摺り
  • 05.額装

01下絵

下絵を描いているイメージ写真

版元(版三のプロデューサー)は浮世絵木版画の企画を立て、絵師と共に題材やキャラクター、構図を考えます。

絵師はこのイメージに基づいて、最初にラフ(下絵)を描き、版元と意見を交わしながら修正を繰り返して納得のいく下絵を完成させていきます。

下絵だけで何十枚、何十種類もの絵を描くこともあり、皆が納得いくまで修正を繰り返し下絵を完成させます。

02本絵

本絵を描いているイメージ写真

本絵では、絵師が下絵から全体の色の校正や要素の詳細、線の一本一本まで細部にわたって描き込みます。

最近はパソコンを使用して描くことも多く、下絵と同様に、版元と意見を交わしながら納得するまで何度も修正を繰り返します。

最終的に構図や色が確定したら、彫りや摺りの工程のために色の数や色の重なり方、線の太さなどを整え本絵と共に版下絵が完成します。
本絵でも、1本の線の書き直しや位置の調整、色の濃淡の違いなどの調整を幾度となく繰り返し完成させます。

03彫り

彫師による実際の彫り作業

多色刷りの浮世絵木版画の制作は本絵の色数ごとに木版を分けて制作しますので、絵柄の色数の数だけ木版を彫らなければなりません。
浮世絵は細かい線や模様が特徴であり、1ミリでも誤差があると全体の印象を大きく変えるため、彫りの作業には高い精度が求められます。

木版は主に桜の木が使われますが、木の質や硬さによって難しさも異なり、本絵に忠実に彫り進めるのはもちろん色に現れない背景の部分も含めて全て手作業で行います。 このように繊細に作られた版木は何千回も摺りを行うことが出来ません。そのため、浮世絵木版画はすべてが限定生産となっています。

04摺り

摺師による実際の摺り作業

人間国宝の作り出した和紙に、丁寧に一色一色を摺り重ねていく作業です。
各色の版木を正確に位置合わせして塗料を紙に摺り込むのですが、絵柄がずれないように見当(版木上に彫られた溝)に紙を置いて数十回も色を摺り重ねる作業であるため、職人の手の感覚、色の順番や重ね合わせの技術、スピードなどが非常に重要となります。

さらに馬連という道具で紙に摺る際にも、絵に1ミリのズレも生じさないように均一に圧力をかける熟練の技が必要となります。 また、色合いは実際に摺ってみないと分からないため、何十回も変更を行いながら理想の色に仕上げていきます。

05額装

浮世絵木版画の額装

浮世絵の寸法は現代絵画と異なるため、既成の額縁では最適なサイズを見つけるのが困難です。
作品が美しく見えるようにバランスを考えて、数十種類のフレームとマットの中から何パターンも組み合わせを行い最適なものを選び抜きます。

高級感があり、コストとのバランスも考えながら、絵に最適なフレームとマットを使用することで、一つの作品として完成させます。

実際の浮世絵作成の風景(神奈川沖浪裏Ver.)

実際に浮世絵工房の職人たちの、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の作成風景をご確認いただけます。
彫り、摺り、和紙の制作工程だけでなく職人たちのこだわりなどを語ったインタビューもご確認いただけます。

彫師・摺師による制作作業の様子

この商品の素材やサイズ

商品名ちびまる子ちゃんとコジコジ浮世絵「美人東海道の内 興津」
商品内容浮世絵木版画、専用額、証明書(シリアルNo. 入り)、解説書
販売開始2023年12月1日(金)お昼12時より
販売価格49,500円(税込・送料別)
販売数30部(版三 浮世絵工房受付)
発売元株式会社 版三
額装サイズ縦52.5cm × 横41.0cm
素材(額装部分)木材、アクリル
和紙人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書

納期や注意事項について

  • 商品発送期間:随時発送致します。
    発送前にお客様にメールにてご連絡致します。正しいアドレスをご入力ください。
  • お一人様 3枚までのご購入とさせて頂いております。何卒ご了承頂きます様お願い致します。
  • 日本国内のみの販売とさせて頂いており、海外発送等は承っておりませんので予めご了承頂きますようお願い致します。
  • 商品の返品は受け付けておりせんので、予めご了承ください。
  • 商品の性質上、商品のキャンセルは出来かねますので、ご注意ください。
  • ?・S.P/N.A ?・M.S

版三の浮世絵木版画の特徴

版三が作る浮世絵木版画だけの特徴があります。
他とは違う、版元である浮世絵工房の木版画だからできる違いをご紹介します。

越前和紙 生漉奉書紙

越前和紙 生漉奉書紙

上質な楮(こうぞ)100%でつくられており、人間国宝・岩野市兵衛氏が長年の経験と卓越した職人技で一枚一枚手漉きした最高級の越前和紙。絵の具をスッと吸い込む柔らかさと発色の良さ、何百回もの刷りに耐えられる強さを兼ね備えています。

手彫り・手摺り木版画

手彫り・手摺り木版画

木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りで、木板の表面に僅か1mmという世界で線を浮かび上がらせ一色ごとに手摺りで和紙に色付けていく伝統的な印刷技法により仕上げられています。

技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属。
彫師・摺師の木版画制作技術は国指定の文化財「重要民族文化財選定保存技術」に選定されています。

浮世絵専用の額装

浮世絵専用の額装

浮世絵の寸法は現代絵画と縦横比が異なるため、既成の額縁では最適なサイズを見つけるのが困難です。 より作品が美しく見えることを考慮し、版三がオーダーした高級感ある額縁に入れてお届けいたしますので、そのまま飾ってお楽しみいただけます。

当商品制作に携わった職人紹介

江戸木版画 彫師

永井 沙絵子

  • 文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人
  • 経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師

平成22年荒川区の伝統工芸技術の継承者育成事業により浮世絵木版画の彫師として弟子入り、6年間修行後、独立。
『スター・ウォーズ』、日本アニメ・ナルト、などの話題を呼んだ現代浮世絵や北斎や広重、川瀬巴水の復刻作品などの多くの製作に携わる。

平成25年1月 新宿高島屋 東京都伝統工芸品展にて、彫の実演を披露する。
平成25年11月 英国・国立ヴィクトリア&アルバート博物館で彫の実演を披露する。
平成26年1月 新宿高島屋 東京都伝統工芸品展にて、彫の実演を披露する。

江戸木版画 摺師

伊藤 達也

  • 文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人
  • 経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師

1965年 東京根津に生まれる。
1985年 実父の幾馬系四代目伊藤智郎の後を継ぎ、師匠小川文彦の元で修行を積む。
1994年 第1回浮世絵木版画作品展に出品及び実演。
1995年 東京都優秀技能者知事賞受賞。
1998年 「北斎漫画」15冊摺刷(共同摺刷)。欧州(オーストリア、ハンガリー、フランス)にて実演。
2001年 竹内栖鳳「栖鳳習画帖」摺刷。学習院大学「桜再生プロジェクト展」にて実演。
2002年 円山応挙「丹頂鶴」摺刷。
2003年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演。
2005年 日仏文化会館(パリ)「広重展」にて実演。
2006年 伊藤若冲「若冲画譜」摺刷
2010年 郡山市立美術館「北斎漫画展」にて実演。

和紙

九代 岩野 市兵衛(人間国宝)

1978年、九代岩野市兵衛を襲名。
2000年6月に国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定。

木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。
越前和紙に伝承される古来の技法に作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家、浮世絵木版画に提供されている。 先代 (八代) の市兵衛氏が漉いた紙は、あのパブロ・ピカソも版画用紙として愛用していた。

絵師(背景監修)

渡辺直仁(第二回「アニものづくりAWARD」金賞受賞作家)

1971年埼玉県朝霞市出身。
1991年代々木アニメーション学院 卒業

世界に誇る浮世絵の基礎となる彫・摺の技術を継承するために、再び世界的名声を得るために伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、今までに見た事の無いような作品制作を目指す浮世絵工房、株式会社版三 取締役。

深い洞察と、奥深い知見に裏打ちされた現代の浮世絵絵師として、本シリーズ含め全般のプロデュースを担当

装幀

江幡喜之

【配信メディア向けお問合せ先】
株式会社 版三 / 一般社団法人 朋誠堂
Email: access@ukiyoework.com

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